カタヌキ必勝法!

折角カタヌキに挑んでも、すぐに割れてしまい
ヤケになって板菓子ばかり貪り食っているというのも
なんだか面白くない話である。
そこで、ここではカタヌキにおいて
「どうすれば高い確率で成功させるか」
 という事を中心に論じていくことにする。


1・長期戦を覚悟せよ!

カタヌキは長期戦が常なので早めにはじめて出来る限り長く

居座ることだ!本気で稼ぎたいのなら、なるべく早く出向いて

居座れ!「7つ道具」も「居座る」ために用意した道具が殆どだ。


 勿論長い間集中していては疲れるだろうし、ストレスも

溜まるだろう。そういうときは、ほかの屋台に行って気分転換

してくる
のがいい。プロのカタヌキ師は、数百円の元手で金を

稼ぎ、稼いだ金で出店に出向く。そしてうまくいけば、数百円の

元手さえチャラにしてしまうのだ。


 
2・あくまでも忍耐強く!

 
カタヌキはとにかく忍耐強さが勝負だ。

 なかなか順調にいかないからといって焦っていては

失敗するばかりだ。特に初心者はたやすく成功するわけは

ないのだから、とにかく慎重に作業することが肝心だ。

 200円クラスの型なら、初めのうちは30分はかかるかも知れないが、

慣れてくればそのピッチも上がる。

 一回でも成功すれば向上心が出てくるし、「どうすれば失敗しないか

という事を考えるようになってくる。

回数を重ねるごとにどんどん上達してくる筈だ。

結果が目に見えて分かるというのも、カタヌキの魅力の一つ

なのである。とにかく、焦ってはいけない。焦りは禁物だ。

カルシウム剤でもとってキレるのを防ごう。 「短気は損気」だ!


 
3・屋台の人間と仲良くなれ!


 カタヌキ屋台を営業している人間は、いわゆる雇われの身。

 昔は気むずかしそうなおっちゃんばかりだったが、

最近では日雇いのバイトとしてやってくる若い男性もいる。

  金を出すか出さないかは、彼らにかかっている。

要は、屋台の人間の気分次第でこちらがどのくらいの

報酬をえられるかがかわってきてしまう
のだ。


 だからなるべくトラブらないように仲良くしておくことだ。

運がよければ出来を多めに見てくれることもあるかもしれない。

 しかしまぁ、むこうも生活がかかっているから、簡単にOKを

出したりはしない。


 最近の子供には、昔に比べ鉛筆を小刀で削ることが出来ない

など不器用な人間が増えているから、屋台の人間も最初の

ウチは甘くしていても、何回も成功し相手がこなれていると

わかると段々評価が厳しくなる。




 たとえばこんなワナを仕掛けてくる。


 うまく型を削り終わり、揚々として君がその「作品」を彼らに

提出したとしよう。「こいつ、慣れてるな」と気付くと彼らは

やたらとなんくせを付け始める。「ここがまだギザギザだよ」だとか

大体が「綺麗に仕上がってない」という理由で容易にOKを出

さなくなる
のである。そして何回も手を加えているウチに、折角

苦心して削りだした君の「型」は見事に割れてしまうわけだ。


 そういうときは、「7つ道具」でもふれた神器の一つ、「爪ヤスリ」を

効果的に使おう!

  「きみ、随分うまいねぇ

 などと多少訝るような目つきで皮肉をいわれても、

照れ笑いでも何でもしてごまかすことだ。


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