カタヌキ7つ道具



  ここでは、私が長年かけて考案した

「カタヌキ7つ道具」を公表しよう。

 どれも、実践の場ではきっと役に立つはずである。

あとは、諸君の腕次第である。



1・マイ画鋲


 


マイ画鋲は必需品である。カタヌキのブースでは大抵小中学生がたむろしており、

  常に誰かが画鋲を使っている状態なので、画鋲が不足している場合が多い

   すぐにでも始められなくては、折角勢い込んでカタヌキに挑もうとした意味がない。

    自分の手に程良くフィットする、使いやすい画鋲を選ぼう。

   画鋲のタイプにはいろいろあるが、先にプラスチックの頭が付いていて

持ちやすいもの
が良いだろう。

 



2・虫よけスプレー


  


虫よけスプレーは、屋外で行われるこのカタヌキにとって必須である。

 とくに縁日は夏、行われることが多いのだから虫よけスプレーを常に携帯し、

 常時腕や足に吹き付けておくべきである。

  でないと、蚊に刺され体中が痒くてたまらなくなり、

はっきりいってカタヌキどころではない



3・新聞紙&タオル


  


これらも、屋外で行われるカタヌキにとって必需品である。

 長期戦に備えて自分の周囲環境は少しでも快適にするべきだ。

  新聞紙を地面に敷き、その上にタオルを敷く。

  これで、長い間腰を下ろしていても、疲れることがないし何より腰を下ろせずに

 しゃがんでいる人間より身体的コンディションは有利である。


4・ウエットティッシュ


 


 カタヌキに於いて、順調にいきやすい「天候」というものがある。

 湿度が高い時ほど板菓子に程良い湿気が入り込み、型を抜くには楽なのであるが、

完全に雨が降ってしまっては縁日自体が中止になってしまう。「降りそうで降らない」時、

または霧雨の時などが最も良いのだが、無論常にそうとは限らない。

 そこで、「ウエットティッシュ」を使う。よく唾液で型をぬらしている子供がいるが、

そうすると型が湿りすぎてかえってぼろぼろになってしまう。万が一成功したとしても、

ズルをしたことが店の人間に簡単にばれてしまう。ウエットティッシュであれば、

型を抜いている間だけ意識的に僅かな湿気を与えることが出来る。


その上店の人間にもばれない。可成り便利である。

 型を抜いているときに指に付いた粉を拭うときにも使える。勿論、

なるべく店の人間には見つからぬように使うこと。


5・爪ヤスリ



コレが最も大切である。また常套手段でもある。

爪ヤスリは、「最後の仕上げ」の時には欠かせないシロモノである。

爪ヤスリを使うと、単に画鋲の針を使っただけでは不可能なほど

ほぼ完璧に側面を滑らかにすることが出来る
のだ。

爪ヤスリはコスメティック用品売場にあるような女性用の

紙ヤスリを使う。荒い面とそれほど荒くない面がある両面タイプのものだ。

形は細長いものがよい。型の複雑な部分にも対応できるようにである。

ただはじめのうちからあまり使うと、あまりの出来の良さに

店の者が懐疑的になってしまうので、チェックが厳しくなってきてから

使用するのがよい
だろう。


************ここからは、必要に応じて使用して下さい************

                  
6・(虫)眼鏡
  視力の弱い人間には、細かい作業に眼鏡が欠かせない。私などはコンタクトレンズを
常用しているのだが本当は裸眼で見たほうが表面が鮮明に映るので昔は裸眼で作業をし
たまに眼鏡をかけていた。


7・ペンライト

  カタヌキは長期戦に持ち込むため夜暗くなってくると屋台の裸電球では誰かの頭によって

影が出来る
などすぐに手元が暗くなり安心して作業が出来ない。そこでペンライトなどを用意し

常に手元を明るくしておくと良い。